ある日、家のインターホンが鳴り、来客は203号室の会社の上司と人事課の2人だった。
その人達曰く、弊社の高橋(仮名)が半年ほど休職しているのだが
そろそろ休職期間が切れるので、何日か前から電話しても全然応答がないから直接訪ねて来たとの事。
203号室のインターホンを鳴らしてもやはり反応がないらしい。
なので大家さん、中を確認してもらえないか、という事だった。
こういう時ってもし変死とかあったら大変だから、こちらも警察立ち合いで部屋を開ける事に。
警官が当直前に会社の人と話していたら高橋さんはうつ病で休職していた事を聞いた。
もうイヤな予感しかなくて、どうにか部屋にはいませんように…という思いしか浮かばなかった。
数分後警官到着で鍵を開けたら、逆にかかってしまった。
って事は中にいる…?
恐る恐る部屋を開けたら・・・
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しかし、50台おっさん一人暮らしだったので、とにかく部屋が汚い。
その時そこにいる全員はもう最悪の事態の事を想像していたと思う。
警官が靴を脱いで、「高橋さん、高橋さーん、いますかー!」と声を出しながら部屋へ入る。
すると警官が「あ、本人いますね!」
溢れる絶望感(ああ、とうとうウチも事故物件か…)
そして警官に続こうと部屋に入ろうとする自分を警官は手で制して
警官が高橋さんが寝ていると思われる布団のふくらみの前に行った。
何度か、高橋さん!と名前を呼び、遠目で見ていると脈拍確認をしている様子。
その間はきっと数秒だったのだろうけど、すごく長く感じた。
そして警官は「生存確認しましたーっ!」と大声で叫んだ。
その後は救急車呼んだり、警官に事情聴収されたり(警察って何度も同じこと聞くって言うけど、ホントなんだなw)
救急車とパトカーのコンボで野次馬湧いたりで大変だった。
でも運び出される高橋を見ると、以前は小太り以上のおっさんだったのが
顔色が真っ白で、骸骨に皮を被せたような状況で驚いた。
後の話しで、発見があとちょっと遅れていたら、おそらくダメだったろうという事だった。
衝撃的なのは、ウチの7世帯あるアパートの住人は全員50~60代で
一人身だって事。きっとこんな事はまたあるだろうし
いつか本当の事故物件にならない事を祈るばかりだわ。
なんかすごい現実的に怖い話だ
まとめサイトに載って、コメントに「住人の安否を心配しないのは人としてどーか」
とコメされてたわw
確かにそうだな、でもあの時はもう絶対にダメだとその場にいた人全員思ってたと思う。
ある意味、確認しに行った警官が一番修羅場だったろうな。
ちなみに実家周りはアパートが多く、向いのアパートは20年以上住んでいたおっさんが
孤独死の部屋がある。
夏場だったから、異臭と尋常じゃないハエの大発生で気付いたらしい。
その部屋はもちろんキレイにリフォームされて、ロフトなんぞも作って
若者向け物件になり、実際入居は若いカップルが多いんだけど
半年と持たずに皆出て行ってしまうんだよね。
その孤独死のおっさんは女装癖のあるちょっとアレな人だったから
夜な夜な女装したおっさんが出没してたら、住人もイヤになるんだろうなw
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